本日 23 人 - 昨日 74 人 - 累計 142811 人
  1. HOME >
  2. 手廻しおるがん シェフ伊とうの日記 >
  3. 宿り木にとまる鳥になろう

手廻しおるがん シェフ伊とうの日記

宿り木にとまる鳥になろう

DSC_2857

手廻しおるがんのパフォーマンスの仕事と並行して
私が地元で支援している事に、
不登校の子ども達のクラスがあります。

はじまりは思いがけない事で、
私から希望したのではなく

小学校の校長先生が、この教室に異動になり
「外部講師として来てもらえないか」と
私にご依頼を頂きました。

DSC_2619

不登校の子ども達の教室は、
「適応指導教室」と呼ばれ、
学校生活の中でちょっと羽を休めに来る
宿り木の様な場所だと思ってください。
と説明されました。

相手は中学生、それまで相手をしていた小学生とは違います。
不登校の生徒たちにどう向き合ったらよいのかもわからないし
悩みましたが、やってみようと、
この教室に通い始めたのが2011年の事でした。

あれから7年
今では、在籍年数だけは、どの先生よりも長くなりました。
(だって、私は正規職員ではないので異動がありません笑)

今でも、毎回「あの対応でよかったのか?」と
悩む事の連続ですが、7年前より増え続ける不登校生の数に
悩んでる場合じゃあない!と希望を持って前を向いています。

DSC_1588
今日、その教室に、ここの卒業生が訪ねてきました。
友達のこども(小学生)が毎日一人で家にいるのを見て
昔の自分と重なり、何か力になれないかとここへ
相談に来たそうです。

でも、知っている当時の先生はいないし
「誰に聞いたらいいのかなぁ、どうしよう?」と
不安に思っていた所に私を見つけたのでした。

私は「何かあったら連絡して」と卒業生全員に
アドレスを公開しているので
卒業してからも、何人かは連絡をしてきます。
彼女もその1人でした。

高校を卒業して
就職して
今でも時々引きこもりになったり
人と話すのが苦手だったり
電車に乗れなかったりですが

そんな彼女が
人の力になりたいと勇気を出して
ここへの階段を上がってきてくれた事
1歩踏み出すのに
人の倍以上時間がかかる子達ですが

その1歩を自分から踏み出して来てくれた事に
大きな拍手を送りたいです。

私が今ここにいる意味は
何をするかじゃなくて
ここに居続ける事なのかもしれない。

宿り木にとまり続け、仲間を見守る鳥になる...
そんな事を考えた1日でした。